2015年06月02日

No.51 砂に隠れる魚たち

冬の寒く厳しい季節を過ぎて春になると、砂地はカレイやカジカ、ネズッポの生育場となり、成魚と多くの稚魚で非常ににぎわいます。
砂地は基本的に砂で構成され、転石がわずかにある程度で、物陰に隠れることはできません。そのため、多くの種は砂に潜って捕食者や餌種に見つからないよう工夫しています。

カレイ
眼だけしか写っていませんが、どこに隠れているかお分かりでしょうか?
今回はたまたま見つけたのですが、いつもは隠れていることすら気が付かずに接近してしまうため、魚たちが勢いよく飛び出して猛ダッシュで逃げていきます。油断していると、かなり驚かされます。また、逃げる際には所々で砂を巻き上げていくため、結局どこへ行ったのか分からないときもあります。
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さて、隠れている場所の答えは、ヒトデとヒトデの間、写真の真ん中です。見つけられたでしょうか?

アイカジカ(学名:Gymnocanthus intermedius)
これはすぐに分かってしまうと思いますが、アイカジカもカレイと同様に、いつもは眼だけを出して隠れています。砂に潜るときは、胸鰭で体を固定して、尾鰭と臀鰭を使って斜め後ろ方向に砂を掘りつつ潜っていきます。
アイカジカが含まれるツマグロカジカ属は、全種が砂地に生息しています。アイカジカと、これと同じ属に含まれるハゲカジカには、眼の上に皮弁があり、これが海流の流れを感知しているようです。一方で、同属のツマグロカジカなど、深場に生息している種には眼の上の皮弁がありません。この違いは、もしかしたら砂に潜るか潜らないかを反映しているのかもしれません。
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2015年04月23日

No.50 エボヤ(学名:Styela clava)

マボヤの仲間ですが、大きさは10cm程度と小さめです。岩や養殖用のロープに付着しています。
温帯に生息するカジカの仲間はホヤやカイメンに産卵することが知られていますが、この辺りでは、エボヤへの産卵は確認されていません。
ホヤに関してはほとんど知識がないため、少し調べてしまったのですが、韓国では本種を食べるようです。美味しいらしいのですが、見た目からして食べる気にはなれそうにありません・・・。
ちなみに臼尻周辺には多く生息しています。

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No.49 ミル(学名:Codium fragile)

海藻は緑、茶(褐色)、赤(紅)色の3グループに大きく分けられますが、ミルは緑色の緑藻の1種です。緑藻と言えば、アオサなどの薄っぺらい海藻や、ジュズモのような紐状の海藻が多いですが、本種は陸の樹木のように、たくさん枝分かれした太い紐状の藻体をもち、扇状に広がります。表面はビロード状でざらざらしています。古くは海松模様(みるもよう)として、着物等の模様に使われていたようです。
臼尻近辺では水深5m以深で見られますが、数は少ないです。

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